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アクアモザイク

月刊誌「天穹」
  令和七年三月号

主宰詠

浜千鳥追ふは智恵子か九十九里

山眠る良寛さんの庵を抱き

牡蠣を剥く手際も気仙沼育ち

着ぶくれや姿の歪む鏡かと

​精一杯生きゐる子らや年の酒

            屋内修一 

風悠

風邪の子にぜんまい人形すぐ止まる

数え日や使ひべりした鍬洗ひ

福鍋にペットボトルの水を足す

歯切れ良き女医の話や切山椒

​錆を吹くオイルタンクや冬深し

            山口美智

副主宰詠

除夜の鐘僧の捨て身の百八つ

太撥の三味の呻きや虎落笛

​宿酔を白菜漬に癒さるる

            籠田幸鳴

天穹俳句会

    (てんきゅうはいくかい)

〒343-0805

埼玉県越谷市神明町2-196-8

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